小・中・高の先生のための「教育」ビザ!3つの条件
日付:2016年3月2日
1.「教育」ビザとは?
「教育」ビザとは、日本の小学校・中学校・高校(など各種学校)の外国人教師のためのビザ(在留資格)です。
- 対象となる学校
小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、盲学校、聾学校、養護学校、専修学校、インターナショナルスクールなど
- 対象となる活動
語学教育だけでなくその他の教育を行う場合も含まれます。
- 大学の先生や英会話学校の先生は?
以下の場合は、「教育」ビザは該当しません!
・大学・短大の先生→「教授」ビザ
・民間企業が運営する語学教室(英会話学校など)→「技術・人文知識・国際業務」ビザ
2.「教育」ビザの3つの条件
「教育」ビザを申請するためには、以下3つの条件をすべて満たす必要があります。
ただし、インターナショナルスクールで初等教育・中等教育を行う先生は下記(1)(3)の2つを満たしていればOKです。
(1)以下のいずれかの条件を満たしていること
・大学を卒業している
(4年制大学、短期大学、大学院、大学の付属の研究所などが含まれ、日本の大学・外国の大学を問いません。)
・大学と同等以上の教育を受けた(例:高専(高等専門学校)4年次・5年次の教育を受けた場合)
・教員免許(行おうとする教育に関する免許)を持っている(日本の免許でも外国の免許でもOK)
(2)※教える科目により条件が異なります。
・外国語を教える場合:本人がその外国語を使用して12年以上の教育を受けていること
・外国語以外の科目を教える場合:教育機関でその科目の教育を5年以上行った実務経験があること
(3)日本人と同等額以上の報酬を受けること
3.ALT(外国語指導助手)は「教育」ビザ
中学校や高校のとき、英語の授業でたまに外国人の先生が来てくれるときありましたよね?
私が行っていた学校にもいました。(20年ほど前ですが)めっちゃ田舎なのによく来てくれたなと今になって思います。
彼らはALT(Assistant Language Teacher)と呼ばれ、教師ではなくあくまで助手的な存在。
そのため教員免許は不要ですが、該当するビザは「教育」ビザとなります。
ALTの先生の中には、JETプログラムを利用している方がいます。
JETプログラムとは主に語学指導を行う外国人を招致するためのプログラムで、
地方自治体が総務省、外務省、文部科学省の協力のもと実施しています。
私の母校に来てくれていたALTの先生もJETプログラムを利用していたのかな?
と思って、「JETプログラム ○○中学校」で検索してみるとやっぱりそうでした。
スコットランドのチェックのキルト、懐かしいな~。
神戸大学国際文化学部卒業後、大手電機メーカーにて海外営業・マーケティング業務を経験。
育児休業中に行政書士資格を取得し、2015年12月に独立。
開業当初から入管業務(ビザ申請)に特化し、現在では年間500件以上の相談、100件以上の申請を行う。