帰化申請の条件「素行条件」を徹底解説!

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帰化申請の条件「素行条件」を徹底解説!

日付:2016年6月20日

喜ぶ女性

帰化申請の条件の1つに「素行条件」があります。

国籍法では、次のように定められています。

 

素行が善良であること

 

素行=普段の行いがよいこと。うーん、抽象的(笑)

このように素行条件は帰化申請の中でも重要な条件の1つですが、具体的な基準が定められているわけではありません。

日本の法律を守って、社会的義務を果たし、他人に迷惑をかけないような生活をしてきたかどうかを見られます。

常識的に考えて普通の生活をしていれば問題ありませんが、心配な方は続きを読んでみてください。

 

素行条件は、次のような点が審査されることになります。(あくまでも例として挙げています。実際の審査では個別に判断されます。)

 

刑法犯罪の履歴

前科や犯罪歴がある場合は正直に申告しましょう。隠していても必ずバレます。

ある程度の期間が経っていれば問題ないケースもあるので、帰化申請について法務局や行政書士に相談するときは正直に伝えましょう!

 

交通違反・交通事故などの履歴

交通違反や交通事項を起こしたことがある場合も正直に申告しましょう。

と言っても、帰化申請のときには直近5年間の運転記録証明書を提出するので隠していても意味がないです。いずれバレます。

※運転記録証明書には、過去の交通事故の発生年月日や事故の種別、交通違反の年月日や違反名、違反点数、

行政処分の年月日が記載されています。

 

帰化申請をお考えの方の中には交通違反のことを非常に心配される方もいらっしゃいますが、

帰化申請は交通違反の内容だけでなく、他の条件も加えて総合的に判断します。あまり心配しないで一度相談してみましょう。

 

日本の在留履歴(入管法違反、不法就労、不法滞在など)

特別永住者(在日韓国人・朝鮮人)の方は問題ないと思いますが、就労ビザや配偶者ビザを持って日本に滞在している方は、

過去の在留歴が違法でないかどうかを見られます。

 

納税状況

「納税」は日本国憲法で定められている日本国民の三大義務の1つです。

※三大義務=教育を受けさせる義務(義務教育)、勤労の義務、納税の義務

そのため、納税の義務をきちんと果たしているかどうかは厳しく審査されます。

以下の税金についてきちんと完納されているかどうか確認しましょう。

・所得税・住民税(会社の給与から天引きされていない方はご自身で申告が必要です!)

・(会社経営者・個人事業主の方)法人税・法人事業税・法人住民税

 

会社経営者・個人事業主の方の事業税で重加算税が課されている場合は注意が必要です。

重加算税は脱税などが発覚した場合に課される税金です。これがある場合は一度法務局か行政書士に対応を相談しましょう。

 

年金加入状況

年金に未納がある場合はきちんと納付しましょう。

ただし、所得が少ないなどの理由で年金保険料を納めるのを免除されている場合は納付していなくても問題ありません。

 

その他の反社会的行為

例えば、暴力団の構成員である、家族・親族に暴力団と関わりのある方がいる、ご近所に迷惑をかけるような行為をしたことがある、

など反社会的行為とみなされる行為をしたことがある場合は要注意です。

 

ここまで詳しく帰化申請の素行条件を見てきました。

過去の過ちは隠したくなるもの…ですが、帰化申請では御法度です!

後ろめたい事実こそ正直に申告しましょう。帰化申請に対するあなたの姿勢が問われます!

 

素行条件はクリアしている!という方は、他の条件もチェックしてみてくださいね。

※帰化申請の条件をチェックする!

・「住所条件」

・「能力条件」

・「素行条件」

・「生計条件」

・「重国籍防止条件」

・「憲法遵守(思想)条件」

・「日本語条件」

 
監修
行政書士法人GOAL 柏本 美紀
神戸大学国際文化学部卒業後、大手電機メーカーにて海外営業・マーケティング業務を経験。
育児休業中に行政書士資格を取得し、2015年12月に独立。
開業当初から入管業務(ビザ申請)に特化し、現在では年間500件以上の相談、100件以上の申請を行う。
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